こんにちは。NOVELライターの石井です。
2月27日、NOVEL代表の青戸が情報経営イノベーション専門職大学(iU)のバーチャル研究室「デジタルマーケティング大解剖」でワークショップを開催しました!
専門職大学とは2019年に新設された、特定の職業のプロフェッショナルになるための知識と実践的なスキル、その両方を身につけることができる大学のこと。産業界が協賛する実習が豊富に組み込まれているなど、卒業後には専門スキルを身につけた即戦力の人材として活躍ができる教育機関です。
将来のビジョンを明確に定めている学生が多く集まる大学で、青戸はどのようなメッセージを伝えたのか?その内容を詳しくお伝えします!
目次
1.ゲスト講義について
・情報経営イノベーション専門職大学とは
・開催目的
2.本編
・若者たちの希望は「ホワイト」から「共感」へ
・「働きたい会社」をつくるためのワークショップ
・「外側」ではなく「内側」から企業の魅力を高めよう
3.振り返り
1.ゲスト講義について
情報経営イノベーション専門職大学とは
今回青戸がゲスト講義を行った大学は、情報経営イノベーション専門職大学(iU)。iUは2020年4月に東京都・墨田区で誕生した専門職大学であり、「全員が卒業までに起業にチャレンジ」を掲げる国内トップレベルのイノベーター育成機関です。
2021年度の入学者アンケート調査によると、起業希望者の割合はなんと91.7%!教員の80%は実務家であり、カリキュラムに640時間もの企業インターンが組み込まれているなど、未来の起業家たちが集う大学として注目されています。
そんな新進気鋭の大学とNOVELが、一体どのようにして繋がったのか?
それは、iUの客員教員である今村さんからのお誘いがきっかけ。
今村さんはデジタルマーケティング企業「ナウビレッジ」の代表取締役であり、NOVELのもう1人の代表である裵が主催した「ビジネスデザイングランプリ温泉」にゲスト参加してくださった、NOVELの良き理解者でもあります。
日頃から業務を通したコミュニケーションを取る中、「青戸さんに採用支援を通したマーケティングの講義をしてほしい」というお声がけをいただき、ありがたくもゲスト登壇させていただくことに。
「働きたい会社をつくる」「働きたい社会をつくる」という壮大なMVに向き合い続けるNOVELの代表として、学生たちと「働きたい会社」について考えを交ぜ合わせてきました!
開催目的
「デジタルマーケティング大解剖」では、数字的根拠やデジタルデザインなどあらゆる角度からデジタルマーケティングスキルを育成しています。
SNSの登場や価値観の多様化により、消費者の需要は細かく分散。固定化された消費傾向だけに応じてきた日本企業には多様化するオムニチャネルへのマーケティング能力が備わっておらず、専門的なスキルを持つ人材の不足が大きな課題となっています。
「デジタルマーケティング大解剖」は、そんな企業をバージョンアップさせることができる人材の育成、およびデジタルマーケティング能力を備えた会社の誕生に貢献しています。
今回はサービスではなく人材採用にフォーカスを当てたマーケティングに切り込む第一歩として、NOVEL代表の青戸がゲスト登壇する運びとなりました。
2.本編
若者たちの希望は「ホワイト」から「共感」へ
今回の講義では「採用×クリエイティブ×マーケティング」をテーマに、簡単なディスカッションとワークショップを実施。
さっそく学生の皆さんに「あなたにとって働きたい会社とは?」と尋ねると、「社員同士のコミュニケーションが取りやすい」「若い社員でも裁量権が大きい」など、労働環境に関する意見が多く登場しました。
このような声はiUの学生に限った話ではなく、まさしくこの部分が近年の採用マーケティングにおける鍵。
ブラック企業によるサービス残業や過労死などが社会問題となったことで、「ホワイトな環境で働きたい」という若者が増えていることをよく耳にすると思いますが、現在は次のステップへと移行しています。
実はここ数年の働き方の多様化や採用競争の激化から、若者の企業選びの基準が「どれだけ企業理念に納得できるか」「どんな人が働いているのか」という「共感」を重視したものへと変化しているのです。
先ほどあがった学生たちの意見もまさに企業の中身に関するものであることから、その移り変わりが見て取れます。
▲画像出典:株式会社学情|就職活動において、「ビジョン」や「パーパス」を重視する学生が8割に迫る。「ビジョンに共感できる企業のほうが、モチベーション高く仕事ができると思う」の声/2023年卒アンケート|最終閲覧日:2023年3月31日|https://qr.paps.jp/uH8ek
2021年に株式会社学情が2023年卒の学生に調査した際も、就職活動の企業選びにおいて重視することは「仕事内容」が66.0%で最多。次に多く票を集めた項目は「一緒に働く社員との相性」で39.4%。
「社風や会社のカルチャー」26.4%も10項目中5番目に回答を集めており、福利厚生や休日数の多さよりも、社員との相性や雰囲気を重視していることが分かります。
「働きたい会社」をつくるためのワークショップ
学生に「働きたい会社」の定義を尋ねたところで、改めて「働きたい会社」について問い直していきます。
今回はより具体的な意見・アイデアを募るため、簡易的なワークショップを実施!
「働きたい会社をつくるための施策」をテーマに、試しにNOVELメンバーのモチベーションが上がるような施策を提案してもらいました。
誰もが喜ぶ施策ではなく、“NOVELメンバーが”喜ぶ施策というところがミソ。
もちろん学生たちは1度もNOVELメンバーと交流したことはありませんが、起業するにあたって採用ペルソナは必須。会ったことも見たこともない人材の特性を想像し、会社と人材どちらにもマッチした採用戦略が求められます。
その練習としてこの難しいお題にあえて挑戦していただいたのですが、中には「NOVELメンバーの特性を知るため、HPの社員紹介ページを拝見しました」など、より企業の中身を噛み砕こうとした意欲的な学生も!
多種多様な角度で飛び出したアイデアの中から一部を紹介します。
▼「入社前歓迎会」
仕事抜きの交流を事前に行うことで、相互理解を深めて会社にジョイン。内定者は心理的安全性が強化され、既存社員は新入社員に最適な接し方などを事前に構築できる。▼「クリエイティブ旅行」
日本各地の美術館や祭りを巡り、クリエイティブの感性を養う。日常業務に活かせると同時に、慰安旅行としての活用も可能。
他にも「クライアント同士の交流会を開催し、リレーション構築の足がかりにする」といったアイデアも登場。
これは先日NOVELが開催した人事職の交流会「人事る部」に通じるものがあり、この施策には青戸も思わず舌を巻いたのだとか。
日頃から起業に関するスキルを磨いてきた学生ならではのアイデアで、穏やかかつ白熱したワークショップとなりました。
「外側」ではなく「内側」から企業の魅力を高めよう
さて、ここで学生のアイデアに共通する事柄へ注目してみてください。一見、個性豊かでバラバラに見えるアイデアですが、とある軸が共通しています。みなさんはお気づきになられましたか?
そう、これらはすべて会社の内面的な魅力を強めるアイデアなんです!
学生たちが提案してくれた施策は、就業時間の短縮や手当金の支給といった労働条件の改善ではなく、「働くことに対し前向きになれる、成長できる」訴求のものばかり。まさに冒頭で述べた「会社の中身への共感」を意識している学生が多いことがお分かりいただけたのではないでしょうか?
これらの事例から分かる通り、現在の人材採用で大切なのは好条件などの「外側」ではなく「この会社でしか得られない!」と思える「内側」の施策。例えば、企業カルチャーの醸成や企業理念に基づいた働き方などが、内側からの施策にあたります。
▲採用ブランディングは求職者だけでなく、社員のモチベーションアップにもつながります。
(画像出典:株式会社アイディーエイ|採用ブランディングとは【事例・図解つき】|最終閲覧日:2023年3月31日|https://www.ida-web.com/branding/recruit/
しかし知名度や福利厚生に優れた大手企業ならまだしも、中小企業が採用に大きなリソースを割くことは決して簡単なことではありません。
とにかく母集団形成をしたい、誰でもいいから採用したい…。するとどうなるのか?「企業と求職者でミスマッチが起こってしまう」のです。
例えば、「休みは少ないけれどいっぱい稼げる会社」なのに「全員が定時退社でワークライフバランス充実!」とアピールしまった場合。
確かに労働環境の良さから応募は集まりますが、入社後のギャップで早期離職してしまう…という事例が頻発し、企業と求職者どちらも幸せになれない負のスパイラルに陥ってしまうのです。
NOVELはそんな現状にNOを突きつけ、求職者と企業の「真のマッチング」を生み出す採用支援を実施中!
それぞれの業界・職種に最適な採用戦略を提案することで、人材の定着、そしてそこから生まれる事業成長に貢献しています。
将来、実業家として活躍するであろう学生たちに、「共感」に重きを置く採用戦略の重要度を理解していただけたところで、今回のゲスト講義は幕を下ろしました。
3.振り返り
これから社会を作っていく学生と意見を交ぜ合わせることで、NOVELのMVVである「働きたい会社をつくる」「働きたい社会をつくる」をより源流に近い部分で実現できるのでは、と感じられた今回のイベント。
意欲的な学生と触れ合うことで、NOVELも負けていられない!と刺激をもらえるありがたい機会でした。
今後も人材マーケティングという角度から、あらゆる採用課題に切り込んでいく予定です!
HR業界や採用支援などに関する講演も随時受け付けておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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